R国 ルーリバール 498年 前半(3)

5日
夜、あからさまに「♪」を出している俺に、父さんと母さんは交互に「ど、どうだったの…?」と遠慮がちに聞いてきた。

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「しあわせなんだ♪」


昨日まで、悶々としていたのが嘘のようだ。

彼女も、自分のことを好きだと言ってくれたのだ。
でもまぁ、正直、昼間のことは、緊張とそのあとの幸福感で、あまりよく覚えていない…
この日のことをあとでドリーヌに聞いてみるけど、彼女は必ず照れてこう言うんだ。

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「どっちが告白したかなんて、今となってはどうだっていいじゃない。大事なのは、ふたりが同じ気持ちでいるってことよ。今も昔も、変わらずね」


6日
昨日の夜中、ダグくんの家にあがりこんで、ドリーヌとのことを報告した。

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「えっ?!デートの約束はドリーヌちゃんからだったの!?ははは!意気地なし!w」


なんといわれようが、もう彼女は俺のもんですー!

朝帰りでフラフラしていたからだろうか、ドリーヌに捕まって、

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「仕事にも行かないで、なーにをやってるのかなー?」


って言われたから、明日デートしようよ、って言ったら、顔真っ赤にして「うん」って言って走って行っちゃった。かわいい。

7日
デートのときに何するかなんて、正直俺にはよくわかんなくって、とにかくドリーヌに喜んでほしくて笑わせたくて、いろんなことを話したけど、ドリーヌはこう言って、怒って帰ってしまった。

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「昨日、デートに誘ってくれたとき、すっごく嬉しかったの。でも、あなたといても、たのしくないわ」


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「ガーーーーーーーン…」

そ、そりゃないよ…

トホホな思いで家に帰ると、家の前で同級生だったクリームちゃんが待っていた。

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「あれ?どうしたの?」


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「ごめん、突然。ちょっと、話があって…あのさ、明日、デートしない??」


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「ガーーーーーーーーン!!!!」(デ、デートのお誘いーーー?!?!?!)


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「ちょ、なによ『ガーン!』って失礼ね!帰るわ!!!」


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「あっ!!ちがっ!!!そういう意味じゃなくて…!!!予想外っていうかなんていうか!!!ww」


(失礼にもほど…な、ルーリバールであった…)

■その日の夜■

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「そろそろ、結婚のことも考えないとな」


帰宅したばかりの父にそう言われた。

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「わかってるよ。わかってるけど、まだ早いんじゃない?学校だって卒業したばっかりだよ?」


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「きみはそう思っていても、相手はどう思ってるかな?この国のみんなも、良い働き手がほしいっていつでも思っているんだよ。いつまでも学生気分が抜けないままは、よろしくないなと思うな」


いつもと違う父の物言いに、俺は少したじろいだけれど、ああそうか…
ドリーヌやクリームちゃんが怒った理由ってもしかして…こういうことなのかなとぼんやりと思ったんだ。


??その日の夜??
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「サリー、僕はちょっとキツく言い過ぎたかもしれない…」


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「?どうかしたの?」


イム茶を淹れながら心配そうにたずねるサリー。
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「ルーにね…。少し、キツイことを言ってしまったんだ…
学校を卒業した若者に、すぐに責任感を持てだなんて説教するなんて…僕も年をとったね…
一番いいのは、ルー自身が自分の経験から感じたり、学んだりすることなのにね」

そう言って、ビリーは苦笑しました。
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「そうね…でも、いつか、あなたの言葉を思い出すんじゃないかしら…。
今は少し傷ついたとしても…いつか、大事な言葉だったと思い出す日がくるわ…」

きっと………

ふたりは少し見つめ合って、やわらかに微笑みあったあと、静かにイム茶をすすりました。
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by bokka-0831 | 2014-01-04 16:00 | ┣2代目ルーリバール